ドライマウスの約半数を占める原因には薬の副作用があります。
抗高血圧薬、抗ヒスタミン薬、向神経薬（向精神病薬、抗不安薬、抗うつ薬）など多くの薬剤が口腔乾燥症の症状を呈します。
薬の副作用によるドライマウスなら、
その薬の服用を中止すればドライマウスは改善されます。
しかし、服用を中止するのはリスクがありますので、坦当医に十分な相談をすることは必要になります。
　ストレスによるドライマウスは近年の社会状況から増加しているようです。ドライマウスの原因が明らかでない場合は対症療法を行います。
唾　液には自浄作用の他に抗菌物言が含まれており、唾液が分泌されないと菌が増殖しやすい環境となり痛みが生じたり、味覚障害などを炎症します。冬になると外気が乾燥し予が荒れるのでハンドクリームを塗りますが、口の中も同様に、荒れて痛みが生じます。
乾燥状態が悪化すると、会話やお食事も困難となり、著しく生活の質（ＱＯＬ）が低下します。
　保温ジェルなどを使用した対症療法は、原因を問わず有効であり、ジェルタイプは粘り気があるため、お口の中に長く停滞します。夜間の乾燥感が強い方や義歯を使用している方にもおすすめです。むし歯や歯周病、口臭予防を目的としたうがい薬はアルコールが含まれていることが多く、ドライマウスの患者さんには刺激を強く感じることがあるので、アルコールフリー（アルコールが含まれない）の商品の使用をおすすめします。